楠葉(クズハ)台場

 
所在地大阪府枚方市中之芝二丁目。京阪電鉄橋本駅の南々西700mで、桂川、宇治川、木津川の三川合流点すぐ下流の淀川左岸の平地。東方1.8Kmの男山、対岸北方2.9Kmの天王山に挟まれた所。
構造西洋の築城様式である稜堡式が採用され、3基の砲台や高い土塁、深い堀が設けられていた。
築城慶応元年(1865)、江戸幕府が築造。
城主ほか江戸幕府
その他 設置目的は、開港を求める異国船が、淀川を遡って京都へ侵入するのを防ぐためとされているが、京街道を台場内を通過させるようにして尊皇攘夷派らが京都に入るのを取り締まることにあった。
 慶応4年(1868)1月、幕府軍は鳥羽・伏見で新政府軍と衝突し、戦闘が始まったが、後退を続け、橋本陣屋と楠葉台場に集結した。そこに、寝返った津藩(藤堂藩)が淀川対岸の高浜から砲撃を加えたため、通路を断たれることを恐れ大阪に落ち延びていった。

縄張り「現地案内図」より2017/03/29 歩行図 (京街道歩き時
台場北虎口跡京街道・番所 説明板
台場跡碑台場説明板

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